いつもはテレビ見ないんですけど、たまたま見かけたこちらのドラマ、「ナイルパーチの女子会」、8回全話見ちゃった。
ひさびさのテレビドラマ ナイルパーチの女子会
山本周五郎賞受賞の小説が原作:ナイルパーチの女子会
原作は2015年の第28回山本周五郎賞を受賞した柚木麻子氏の小説。
山本周五郎賞を受賞しているだけあって、物語の展開がものすごく早い。
翌週回が本当に待ち遠しいドラマでした。
とくに最終回が、本当に良かった!
所々のセリフが胸に刺さる。
婚約者から「女はどうせマウンティングをし合うことでしか、自分のアイデンティティを保てない。それを女同士の友情と呼んで、つるんでいるだけ」と言われ、それに対して女性が「最初から完璧な友情なんてありえない、修正しながら付き合っていくから本当の友情に育つ」と言い返す場面。
この時のシーンは、結構衝撃的な映像を含むんですけど。
でも、よく言った!と拍手しましたね。
そのほか、心に残ったシーン。
ついつい完璧を目指してしまう栄利子が、「昔仲良かったけどだんだん連絡も取らなくなって、何年も経った時、街で出会って上辺だけの会話をするのだったら、声かけない方がいいじゃん。そんな関係なんていらない」というのに対し、高校生の時親友だった友達から「なんでもない上辺だけの会話で救われるってことあると思うよ」としみじみ言われて、何かを悟る場面。
そうだなあ、「どうせもう連絡も取ってないんだし」、とか、「相手に声かけてきまづかったらどうしよう」なんて余計な気遣いして、いつもどこか完璧を目指して、人との関係もこれは有益、これは無駄と(思われるんじゃないかと)忖度してしまうことはある。
でも、別にほんの一瞬なんだから、相手がどうとろうと失敗ってわけじゃない。それより、ちょっと声をかけて見たら、そこから開ける何かがあるかもしれない。
完璧を目指すことだけを目的にしていたら、もっと大事なものを逃しているかもしれない。
このドラマの最後は、栄利子と翔子がハーブティを飲んでいるシーンなんですけど、これは良かったなあ。原作には多分ないんじゃないかな。
じ〜んときました。これがもし原作にないシーンだったら、作者の意図を越えたドラマ制作者の思いを、この場面に込めたのかもしれないなと思いました。
TVerではまだ今週末(2021年3月27日)までは見られるようなので、興味のある方はご覧ください。
図書館で借りたいなと思ってみたら、予約11件!
うわー少なくとも半年後?
メルカリで探すかな。
決して新品を買う価値がないという意味ではなく、節約とリサイクルの面で図書館やメルカリを利用するってことです。
ちなみに、タイトルにもなっているナイルパーチというお魚、切り身が通販で買えるんですね。
どんなお味なんだろう?写真を見る限りあまり美味しそうじゃないですね。
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